今回は、最近観たアニメの感想。
前回記事の第二弾です。前回は映画。
人工知能や近未来SFを漁ってます。
アニメ観たものリスト
前回記事から1つ増え、ついでに中華一番も3話までみたので入れました。
上記すべてAmazonプライムビデオに入ってます。
ソードアートオンライン(1期)
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2009/04/10
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2022年。人類はついに完全なる仮想空間を実現した。
VRMMORPG(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)「ソードアート・オンライン」のプレイヤーの一人であるキリト。
SAOの世界を満喫していた彼は、ログインした他の1万人のプレイヤーと共にゲームマスターから恐るべき託宣を聞かされる。
それは、ゲームをクリアすることだけが、この世界から脱出する唯一の方法であること。
そして、このゲーム内でゲームオーバーは、現実世界での“死”を意味すること。
それが、このゲームの恐るべき全貌であった。
キリトは、いち早くこのMMOの“真実”を受け入れ、 パーティーを組まないソロプレイヤーとして、終わりの見えない死闘に身を投じていく……。
原作がオンライン小説らしい。これが2000年前半で書かれてるとかすごい。現実でもVRがようやく本当になりつつありますね。
1期の前半後半で話が別れているんだけど、前半がすごいよくまとまっていて良い。だいたい1話完結で進んでいくのだけど、各エピソードの密度が濃く20分でよくまとまってます。個人的には3話が好き。ミステリー回もある。
1期後半の話は、前半に比べて失速を感じるものの、ラストがとても良いです。単にゲームクリア!みたいなエンドだけでなく、その後どうなるかという話が広い視野で描かれているのが社会的で良かった。
ただのゲームの中のお話でなく、人間ドラマや近未来シュミレーションとして非常に見ごたえがあった作品。
映画もやってるみたいなので観に行きたい。
プラスティック・メモリーズ
人間とアンドロイドが共存する社会で、約10年で寿命を迎えるアンドロイド達を回収する仕事をしている人たちの話。そして人間とアンドロイドの恋愛モノであり、お仕事モノであり、近未来日常系。
結末まで序盤ですぐわかっちゃうのだけど、ボロボロ泣きながら観た! 周りの人たちのキャラやエピソードも丁寧で愛を感じる。
"人間とアンドロイドの恋愛"って、それ自体がテーマになりがちだけど、この作中ではなんの問題もなく当然のことして受け入れられてるのがよかった。
人間と人工知能のどちらが上か?みたいになりがちだけど、等価として扱ってるのは一歩踏み込んでる感ある。
シュタインズ・ゲート
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見始めたとき12,3話で終わると思ってたら24話あった。前半はだるいけど、後半はめちゃ面白い。終わりかと思ったところからもうひと押しあるのも良い。タイムリープ物。よくこんな話練れるなぁ……と関心する。
主人公がウザくて前半で何度か見るのやめたくなったけど、後半でどんどん憔悴してからのラストで、かなり主人公の印象が変わってることに気づいた。
タイムリープしていく中で各人物の背景が暴かれ、人物に深みが出ていく。
planetarian〜ちいさなほしのゆめ〜
全5話と短いお話。廃墟になったデパート屋上のプラネタリウムに残されているロボットを廃墟泥棒が見つけて……という話。登場人物がほぼ主人公とロボットのみ。
3話と5話がよいです。お話の展開はシンプル。30年もの間待ち続けたロボットの悲哀。
なんだかほんとにこんな出来事が起きてしまうんじゃないかというリアリティがあったのは、廃墟となってる街が見たことあるようなよくある感じの日本の町並みだからかも。
中華一番!(3話まで)
箸休め的にちょっと観た。
90年代の子供向けアニメって感じ!オープニング曲がJ-POPで、映像が完全ミスマッチな感じとか。モブキャラたちがコロッと手のひら返すリアクションとか。
料理が出てくるときめっちゃ光ってたり、謎の派手な演出効果がついたりして面白い。
音がいっぱい入っていて意外と迫力がある。聞き流してるだけでもけっこう情景が理解できる。
中華料理食べたくなる。
雑感
アニメは長い。途中で箸休め的な回がどうしても入るのもあり、半分くらいの話数でやってくれないかな〜とも思ったり。観るのが大変。
とはいえ、お話が分かれてるのだから休み休み観ればいいだけなんだけど、続きが気になってどんどん観ちゃう。
お話がよく練られていて、どれもとてもクオリティ高く感じた。下手に日本のドラマや映画に手を出すくらいなら、アニメの方が正直当たり率高いんじゃないだろうか。
深夜アニメには深夜アニメ独自の文法があるようで、例えば
- 男主人公の独白から第一話がはじまる
- 男主人公はほとんど全ての女性キャラからモテる
- 男主人公はサラっと気持ち悪い台詞を言える(周りもかっこいいと思ってる)
- 女の子は皆かわいい・美人(悪役含む)
- 女の子にいろんな服を着せたがる
- 男はけっこういろんなタイプがいる
- 悪役は悪そうな人相してる
……と書いてて思ったけど、やっぱりエヴァ・ハルヒあたりが深夜アニメに与えた影響って大きいのかな。(この2つくらいしか有名作知らないからそう思うだけ?)
型があるので、観る側にわかりやすい。これは歌舞伎とかの伝統芸能に近い?
アニメはSFとの相性もいいようで、適当に見てもSFに当たる。
ひと昔前は突拍子もないフィクションだと思って敬遠してた部分があるけど、AIやロボットが次第に現実味を帯びてきた今日では、「本当にありえるかもしれない未来」として観ることができる。ソードアートオンラインの2022年仮想空間実現とか、タイミング的にも本当に実現するかも……と思える。
そんな想像膨らむ中、「プラスティック・メモリーズ」は命の尊厳について考えさせられる、現実にも起こりうるリアルな面に一歩踏み込んだお話でした。介護や福祉という今でもすでにある難しい問題を、アンドロイドを通じて間接的に描いていた。丁寧に向き合っていて、重い気持ちになることなく最後まで観ることができた。
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