孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

ノスタルジーとSFについての考えごと

最近、たぶんここ半年くらいの期間、SFに興味をもっている。このブログでもちょくちょくかいてる。

もともとは、昨年の森道市場で地球暦というのに出会って、それから天体や宇宙に興味をもったのが発端だったと思う。その後、人工知能やシンギュラリティの話題をネットで見かけたりするようになったのに刺激され、そういう本を何冊か読んだりするうちに、SFの映画やアニメに手が伸びていった。

単にアニメにハマったりもしたし、話題の映画やアニメ(打ち上げ花火〜とかけものフレンズとか)からの影響もあって、飽きずに今もずっと継続中。

 

今は映画「アンドロメディア」をすこしずつ観ている。まだ半分くらい。

この映画、じぶんが小学生か中学生の頃にたしか一度観ている。SPEEDが出演してる映画。90年代の空気を感じて、一周回って新鮮。

 

ここ数ヶ月くらいは"懐かしいもの"にもとても興味がある。たぶん昨年夏のポケモンGOあたりがきっかけだったと思うんだけど、自分の世代のリバイバルブームが世間に来ているのを感じるからだろうか、自ら記憶をひっぱりだしてYouTubeWikipediaで検索してみたりしてる。

最近だとポケットビスケッツブラックビスケッツが自分の中でアツい。

映画「アンドロメディア」でも出てくるんだけど、当時のPV(そういえばMVって言うようになったよね)はCGがけっこう使われていて、それが今のとはどこか違う質感をもっていておもしろい。

あのときは世紀末で、ノストラダムスの大予言で99年地球滅亡〜とか騒いでいたおぼえがあるけど、当時の映画や音楽のいたるところに、未来世界への憧憬が見てとれる。まだケータイが普及しはじめたばかりの、インターネットも常時接続ではなかったくらいの黎明期の時代に、先述の「アンドロメディア」は人工知能・マインドアップロードを描いているし、ポケモン初の映画「ミュウツーの逆襲」ではクローン問題について扱っていたりする。どちらも子ども向けの映画だろうに、非常に先進的なテーマを持ち出していたなぁと思う。

そういう、先進的なテーマを扱う作品や、CGとかみたいな(当時の)先端技術表現に、まだまだテレビっ子だったぼくらは無意識に多大な影響を受けていたような気がしている。

先進的なものと同時に、たとえば「THE 夜もヒッパレ」や「速報!歌の大辞テン」みたいな、昭和世代の香りを感じる番組なんかも多く観ていた。おかげで、生まれてない頃の昭和の名場面を、なぜか知ってたりする。

今の子どもって、そのあたりどうなんだろう。最近テレビ観ないからあんまりわかんないけど、昔の映像を見かける機会って多くはない気がする。

 

リバイバルブームというのはざっくり15〜20年のブランクが必要なのだなということに思い当たった。

近年のEDM(?)ブームってもとをたどれば小室哲哉だろう(さらに遡ればYMOだろうか)。小室哲哉に刺激された当時の子どもたちが今前線でつくり手としてがんばってるってことじゃないだろうか。日本のヒップホップシーンも同様。だから、90年代に「カッコいい!」と憧れた子どもたちが今、大人になって一線で活躍しはじめたことでリバイバルは起きてるのでは。

 

昔からブームは繰り返すといわれているけれど、そうやって世代で見てみると、カルチャーは人から人へと受け継がれてるんだなぁ……と思えてくる。

 

話を戻す。最近SFものに触れて想像を膨らませてみたりするのだけど、この自分の想像の基盤になってるのって、やっぱり小さい頃に見たものや聴いたものをもとにしてるところが大きいんじゃないかなぁ、と思う。

スマホの普及でVRやAR的なものも想像するけど、やっぱり未だに空飛ぶ自動車とか頭の隅に浮かぶんだよなぁ。

なんだか、小さい頃の思い出の中に、未来へのカギがあるような気がする今日この頃です。