孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

時間の流れ方

朝、目が覚めたら雨だった。

今朝はまだあったかいけれど、布団から出たくなくなる季節がすぐそこまで来ているのを感じる。外に出れば、街の空気も随分冬めいたものに感じるようになったのは、イルミネーションやクリスマスソングやそこかしこに現れはじめたからだろうか。


一年というのはあっという間で、ついこの間まで夏だったし、一年前のこの季節だってまだ半年も前のことじゃない気がしてしまう。当然丸一年経っているのだけれど。

何も大して変化のない一年だった、とふと思ったけれど、思い返してみればいろいろあった一年だったとも思う。やっぱり年を取るごとに時間のスピードは増しているのかもしれない。同じ距離の道を時速100kmで駆ければ、時速40kmのときと比べれば短い時間で、速く抜ける。その分景色の見え方も違う。ああいう感じかもしれない。年を取るごと、景色はじっくりみとれることもなく過ぎ去って行く。

10歳だったらこれまでの1/10の時間だけれど、26のぼくはこの一年は1/26だから、あのときの一年の比率は違ってきている。
と、数字でかけばそんな気がしてくるけども、実際はやっぱり過去の25年のことをよく憶えているわけでもないから、この一年は実際の実感では1/4とか1/5とか、それ位の比率にも感じるわけで、かといってじゃあ速い速度で流れてしまったように感じるこの一年というのの4,5倍でこれまでの26年になるのだろうかといえばそれもなんだか違うような気もするし。


そんなことをぼんやり考えているうちに地下鉄は目的の駅までぼくのからだを運んでいた。実感の時間の流れと、実際のそれとはなんだかどうやらすこし違うような気がしている。
雨が降っていることを忘れかけていたけれど、持ってる傘がそれを思い出させてくれた。