孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

わが家の寒さ対策(12月半ば現在)

最近、健康が気になるようになってきた。

これまではほとんど気にかけたことがなかった。歳が20代も半ばを過ぎ、夜更かしも苦手になってきて(早起きは昔から苦手だ)、はやくも体力の衰えを感じてきたのかもしれない。

もともと小さい頃から運動は苦手で、演劇活動以外で積極的に体を動かすことなんて皆無に等しい。加えてデスクワークが多いこともあって、ほとんど運動しない生活をしている。

冬が訪れて、冷え込んできてからずっと、喉と鼻の調子が悪く、若干熱っぽさが抜けない。風邪だと思っていたけれどさすがに長引いてる上に微妙なラインでひどくはならないから、これはもうきっとこういうものなんだ、と最近は捉えるようになった。


寒くなってきて部屋でもじっとうずくまったり布団に潜る時間がぐっと多くなってしまったので、最近は色々対策をするようになった。


移動ランニング

走るのは大の苦手なんだけれど、ランニングしたいと思うようになった。けれど寒い中、わざわざ走るためだけに外に出る気にもならないし、走り出したところでどこへ向かって走ればいいのかわからない。怖いのは走れるところまで走って、ヘバって帰れなくなったときのことだ。想像するだけで恐怖。

そんな問題を克服する方法を思いついた。通勤や外出の移動で走るのだ。家から駅まで。駅から職場まで。スーパーまで、コンビニまで。とにかく移動で走る。時間にすると数分だったりもするのだけれど、運動不足のからだには意外と短くても効く。やりだした初日は翌日筋肉痛になったらしく、足が痛かった。(そもそも筋肉痛なんてここ最近、ライブの翌日にしかなっていなかったから、久しぶりの痛みに驚いた。)

走るとからだがポカポカする。当たり前だけど。でもこのおかげで、割と薄着でも大丈夫だと思えるようになった。今常用している上着は薄手で、風も通してしまうので、新しい分厚いのを買うのを検討していたのだけれど、もうしばらくは買わずに過ごしてみようと思い直している。
走っているうちに暑くなるので、夜でも、これも愛用しているマフラーやニット帽を外してぶらぶら冷ましながら歩ける。これがけっこう心地よい。いつもならガチガチに全身を強張らせながら足早に歩いてしまうのだけれど、少しでも走ったあとは寒さも忘れるので、肩の力も抜けて空気の冷たさを素直に感じられる。
ここは名古屋なんだけれど、先日大雪が降った。その翌日だったかもう一日あとだったか、夜にそうして走っては歩いてを繰り返しながら地下鉄二駅ほど移動したのだけれど、路肩に積まれた雪が残っていたりして、澄んだ空気も含めて、なんだか冬が来たのだな、と、雪が降っている光景以上に実感できた。

最近は朝、隣の駅まで走って地下鉄に乗るようにしていて、ちょうど目的地まで運賃が40円ほど違ってくる区間の変り目らしく、ほんの少しお得な気持ちになっている。ローソン100が駅の入口のすぐ脇にあるので、そこで昼飯を買って地下鉄に乗る。コンビニで買うよりこれもまた少し安くあがるので、なんだかこれまた得をした気持ちになる。ほんのささやかなことかもしれないが、まぁそのお得さにつられて毎日わずかでも走れば、一石二鳥というか、運動不足の罪悪感から解放されるのでよしとしている。


マスク

マスクが苦手だ。あの、鼻と口を覆う大きなマスク。マスクといえば小学生の頃は四角のものが当たり前だったのだけれど、今はそっちは滅多にみることがなく、いつからかあの立体的な形をしたマスクばかり見かけるようになった。そういえば、最初この立体的なマスクをしたときは正しいつけ方がよくわからなかった。鼻のところの針金(?)を押し当てて顔の形に沿わせ、顎の方を引っ張って覆う、あの仕組みがなぜか理解できなかった。そんなトラウマ(…?)もあってか、立体マスクは苦手意識をずっと持っていた。
立体マスクをすると、小鼻の隙間から目に向かって息の温かな風がくるので、なんだか熱がなくても熱っぽい気持ちになり、ぽーっとしてくる。今日も日中していたのだけれど、なんだかそうなった。風邪の予防でしているのに病人の気持ちになり、かえって具合を悪くしそうな気さえする。そんなのもマスクが苦手な理由の一つだ。
そもそも自分が風邪をひいているならともかく、健康なのにマスクをする必要ないじゃないかと思っていた。マスクしないと風邪をひくほど弱っているのなら、それはもはや健康ではないじゃないか、と。マスクをしないでそれでも元気であるということこそが健康の証だと思っていた節もあるのだ。

だがしかし、そんないくつも理由を並べ立てるほど苦手だったマスクを、自ら進んでするようになりつつある。
理由は簡単で、最近喉鼻の調子が悪いのが、乾燥のせいかもと気づいたからだ。咳が出るようになったこともあり、試しに日中マスクをして過ごしてみたら、その前日までに比べて随分調子がよかった。それまでは頻繁に咳き込んでいたのだけれど、マスクをしたその日は咳き込む回数がぐんと減った。喉の感覚も多少マシになった。鼻も同様。マスクのおかげで随分湿度が保たれるようになったのだと思う。

今のところまだ家ではつけていないのだけれど、暖房をつけていることもあってか家でも喉鼻の調子が悪いので、そろそろ家の中でもマスクを着用しようかと思っている。そういえば近所の薬局でマスクを探したら、意外と高かった(40枚500円くらい)。ちなみにこれまでは貰い物で済ませていた。先ほども登場したローソン100で、50枚180円くらいのが売っていたので、それでもいいかなと思っている。やはり効果が違うのかしらん。

ちなみにだけど、芝居の仕込み中は大道具を立てたりするときに埃っぽくなるのでマスクをすることが多い。のだけれど、ぼくはあれも苦手であまりマスクをしてこなかった。本番を数日後に控えた俳優であることを考えるとマスクをしとくというのは喉の負担を考えても大事なことだったのだな、と今更思った。マスクをなめていた。


暖房と体操

うちは暖房器具があまりなく、今のところ専らエアコンをメインに使っている。電気代がかさむのが心配だが、他にこれといった暖房器具を持ちあわせておらず、ワンルームでわざわざ新たにストーブなどを導入するのも、安全面でも設置場所やシーズンオフの収納場所にも困るので、とりあえずしばらくはエアコンでいいかと考えている。
うちのワンルームは6畳より少し広く、また天井が若干高い。そのためか、上の方は温かくしたの方は冷たい。家でぼーっとしていると頭が熱でぼーっとしているようになるのはこのためだと、暖房を使いはじめて約2週間(たぶん12月頭くらいから使いはじめた)、最近気づいた。
そこでとりあえず対策として、サーキュレーター代わりに扇風機を回してみた。先に述べたとおりしまい場所に困るので、扇風機はオフシーズンでも年中部屋の片隅に、物陰に隠れるようにひっそり置かれているのだけれど、それをひっぱり出し(といっても面倒で、出す、というほど出していない)、気持ち程度だけれど可動するだけ上を向いてもらって、弱で人のいない方向を向いて回ってもらっている。おかげで気持ち部屋全体に暖かい空気が循環するようになった気がしなくもない。もっともプラシーボ効果だと言われたらそうかもしれない。

加えて、それだけでは物足りない気がして、室内で寒さを感じたら体操するようにしはじめた。体操といっても決まった動きがあるわけでもなく、適当にiPhoneやパソコンから音楽を流して(本当になんでもいい、というか別に音楽はなくてもいい)、部屋の空気をかき混ぜるイメージで腕を回したり、上げ下げしている。これがけっこうよくて、走るのが下半身にくるのに対して、腕の上げ下げをすると上半身に効く。肩や腕のだるさが取れる気がする。そして空気をかき混ぜるイメージが大事で、これによって部屋の空気がかき混ざって、上下に分離していた暖気と寒気が交ざり、部屋全体が温かくなる。もちろん体も動かしているから、部屋だけでなく、からだも内側から温かくなるという、これまた一石二鳥の効果がある。正直これもプラシーボ効果かもしれないが、とにかく気持ちはこんな単純なことで割と上向きになるので悪くない。

それにしてもいい歳した男一人が部屋で意味不明な舞をしているのは、一歩ひいてみると気持ち悪いと思われるかもしれない。先日は遊びにきた友人も交えて(遊びにきたわけじゃなくて打ち合わせだった)うちにいた三人で踊った。もちろん足音は立てない、下に響くから。静かにゆるやかに踊った。たのしかった。


色々対策を施してきたけれど、とうとう電気カーペットを導入しようと考えている。もしかしたらエアコンもつけなくなって床大好きな生活リズムに変わるかもしれない。踊らなくなるかもしれない。室内でマスクをしなくてもよいかもしれない。(走るのはなるべく続けようと思う。)
どのような生活に変わるのか、届く前からわくわくしている。