孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

コンビニで立ち読み

最近、コンビニで立ち読みをする。

 
今日もした。
夜ふらりと帰りぎわに、どうしても喉が渇いて立ち寄って、とうとうパックのお茶を買ってしまった。
"とうとう" というのは、ムダづかいを控えようと最近は家でお茶をつくったり余らせていたインスタントコーヒーを飲むように心がけていたのだけれど、夜遅くに湯を沸かし(といってもケトル一つカチッとやるだけなのだけれど)、お茶をつくる手間がどうにも面倒になってしまったからだった。
それでせめて少しでも節約をしようと、ジュースやペットボトル飲料ではなく1ℓ100円くらいのパックのお茶を買おうと近所のコンビニに入った。
 
コンビニの本棚のラインナップは見事だ。
なんとなく手にとりたくなる、でもきっとないならないでどうということもないだろうような本が並んでいる。
特に、雑誌よりも漫画や本だ。
最近はこれまたふらりと手に取った漫画を立ち読みしてしまうのだった。
 
 
ぼくはあまり漫画を読まない。
小学生のころは毎月欠かさずコロコロコミックを読んでいた(ちょうどポケモンが出始めた頃で、「爆走兄弟レッツ&ゴー(ミニ四駆)」や「超速スピナー(ハイパーヨーヨー)」、「グランダー武蔵(バス釣り)」などを夢中で読んでいた)が、それを卒業してからはジャンプなどに移ることもなく、そのままほとんど漫画は読まなくなった。
 
だから、漫画本が全然手元にない。
あるのは、これも小学生のときに買ってもらった「ハムスターの研究レポート」と(未だに持っていることに自分でも驚く)、「よつばと!」「ソラニン」と、りぼんで連載されている藤原ゆか先生の漫画(唯一ファンなのだ)くらいだ。

 

ハムスターの研究レポート 8 (ジェッツコミックス)

ハムスターの研究レポート 8 (ジェッツコミックス)

 

 

 いま検索してみて知ったけれど、8巻まで出ていたのか。知らなかった。記憶では、小学生くらいのときに4巻まで揃えて、それからしばらく「新刊出ないな〜」と待っていて、しばらくしたあるとき?ふと書店で5巻を見つけて買った、ということがあった。

そうか、あれからもう3冊は出ているのか。欲しい。
 
話を戻すと、そんな漫画をあまり読まないぼくの中にとっては、珍しい漫画ブームがきているのである。
友人に勧められたウェブ漫画も読んだ。おもしろかった。とても好みで、ブックマークした上でもう一度読み直した。
 
便利な時代である。¥0だ。そしていまこうしてポチポチしているスマホの画面(これはスマホで書いている)でそれはすべて(公開されているところまで)読めてしまう。
 
今日コンビニで手に取った漫画は、気分転換のつもりで(だいたいそういう理由だ。気分を変えたいとき、特に落ち込んだり悪い気分になっているときは没頭して続けざまに何冊も読む。別に今日は気分は悪くなかったのだが)読む。気分転換のつもりが、そこからずぶずぶとハマってしまい、帰宅してすぐ、思わずググってしまった。
そう、今日手に取ったそれ、元はWEB漫画だった。薄々コミック本を読んだときもそのことには気づいていたが、驚いた。こういう時代なんだなぁ。
 
ぼくの好きな漫画は、共通して
 
  • 絵がうまい(+少女漫画的)
  • 登場人物が愛おしくなる
  • 紙面構成(コマ割りというのだろうか)がお見事 

という印象を受ける。

出てくる女の子はかわいいし、人物は皆どこか前向きだ。そしていちいち一言一言が胸にくるものがある。男ひとり、少女漫画を読んで涙を浮かべていることも少なくない。恋する女の子の表情には、こちらが恋に落ちてしまいそうだ。
 
そうしてコンビニを出るころ(あるいは家で本を読み終えた頃)には、入ったときとは気分はずいぶん違う方を向いている。つまりそのときのぼくは、内心キュンキュンしているのだ。そして恋に現を抜かす女の子の表情を、記憶の中で反芻している。
 
今夜はすこしあたたかく感じた。もうすぐ春がくるのだろう。卒業を控えた学生さんもいるんだろう。そしてその中には、それまでに想いを打ち明けようとする女の子もいるのだろう。恋する女の子はかわいい。応援してます。
 
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「〈若手による〉えんげきけんきゅうかい」終わりました。また近日ここでも書こうと思います。
 
次は3/29(日)に矢場町にあるspazio ritaにて開催される『戯曲演奏計画』というイベントで短編作品を発表予定です。詳細は近日発表。おたのしみに。