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なるべくまいにち

名古屋で暮らしてます

戯曲について考えてみる

戯曲について考える日々。

 
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※このフライヤーは、vol.1のときのものです。vol.2は下の方に載せてます
 
 
というのも、次の作品はこれだからだ。
 
『戯曲演奏計画』
 
これのvol.2が、3/29(日)に矢場町spazio ritaにて開催されます。vol.1は一昨年(2013年)の秋だったので、約1年半ぶりです。
 
 
この企画には作品にルール(課題)が課せられていて、今回は
 
  • 「出品者が戯曲を書く」
  • 「音楽を演劇作品の一部にする」
の二つがルールになっている。
 
BGMやミュージカル、オペラとはまた違う"演劇と音楽のあり方"に挑戦してみる試み。
このルールに則って、約20分の作品を、劇作家や音楽家、あわせて4名がそれぞれ発表します。
 
vol.1のとき、いわゆる劇作家ではなく音楽家の方が演劇に挑戦しているのが、とても新鮮で興味深かった。
それはおそらく今回も。果たしてどんな作品が現れるのか、とてもたのしみだ。
 
 
そしてそのうちの一人であるぼくも、今まさにこれについて考えを巡らせているところ。
vol.1に続き2度目ということも、また先日の「〈若手による〉えんげきけんきゅうかい」で自分が話したことがブーメランのように返ってきていることもあり、深く潜るように考えてみることに挑戦している。
 
 
 
 
"戯曲"とはなんだろう。
 
脚本、台本、戯曲、シナリオ、(テキスト、というのもよく聞く)……
 
これらは、同じようなものを指しているが、それぞれ微妙にニュアンスが違う。
 
戯曲というのは、他のことばに比べて「それ自体が文学作品として成立する」という意味合いがあるみたいだ。
(もちろん、じゃあ他のは文学ではないのかといったら、もうそれは区分けの問題で厳密なことはいえないだろう。)
 
ここで掘り下げていくと"文学とは何か"という次なる問いが生まれてくるのだが、一旦置き。
 
 
つまりはこの場合、文字だけで、"読み物として成立する"ということが戯曲の一つの定義と考えてみたい、とぼくは思った。
 


ぼくはこれまで脚本(厳密になんと呼ぶかはわからないが、ここでは脚本としておく)を書くとき、上演することを念頭に置いて書くことがほとんどだった。
 
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最近かいた脚本の一部分。ノートにとりあえず書きつけている。
 
いわゆる脚本の形式になぞらえたものもあるし、散文詩のような(というかことばのメモ書きのような)ものを作品づくりの基にしたこともある。
 
それでもそれらを書くときはいつも、それ自体が作品として人にみられるということは意識したことがなく、あくまで上演する作品をつくるための材料・設計図であった。
 
では、反対に、上演を前提としない脚本とはなんだろう。
 
演劇の例がぱっと思い浮かばないが、音楽なら見つけた。
つまり、演奏を前提としない楽譜だ。
例えば、こんなもの。
 
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John Stumpという作曲家の方が、現代音楽を風刺して書いた作品だそう。
そういえば一時期、よくネット上でこういうのを見かけた憶えがあるな。
 
これをぱっと見て、「なんだこりゃ?!」と思うわけだが、それは素人目にも、"これは演奏できないんじゃないか、あるいは演奏してもヘンな音なんじゃないか"と思わされるからだ。
 
しかしこれは、楽譜としては一応成立している(たぶん)。マルセル・デュシャンの『泉』(下の画像)ばりに、楽譜とは何か、音楽とは何かについて問うているように思える。
 
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これらは極端な例かもしれないが、しかし"戯曲とは何か"を問う上で興味深いサンプルかもしれない。
 
"戯曲"と同様、"演奏"についても考えてみたいと思うが、これはまた今度。まずは戯曲を用意しようと思う(正直のところ、まだかいていないのだ)。
 
戯曲として成立するには、"それ自体で作品として成立する"ということ。これはどうやら、ぼくにとって新しい挑戦になりそうだ。
 
 
////
 
3/29(日) 矢場町 spazio rita
『戯曲演奏計画 vol.2』
 
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作家
イノウエアマネ
かしやましげみつ(孤独部)
長谷川彩(劇団さよなら)
やまだ直子

ー 音楽と演劇の面白い融合を探る企画「戯曲演奏計画」第二弾。
この企画は、「音楽をしている人と演劇をしている人が交流する企画を続けたら、面白い表現が生まれるのでは」という思いから始まったものです。
「出品者が戯曲を書く」ことと、「音楽を演劇作品の一部 にする」というルールを設け、後者に関しては「BGM・オペラ・ミュージカルはNG」という制約付きです。
音楽と演劇の人たちが、書いて、演出して、奏でます。音楽と演劇が、より高め合う瞬間を。
 
 
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これは以前、ritaに行ったときの写真。
普段はギャラリー展示やライブも行われている場所です。
名古屋のおすすめスポットの一つ。好きな空間です。