なるべくまいにち

名古屋で暮らしてます

SHISHAMOによるガールズバンドの更新

CINRAからこんな記事が。

 

このSHISHAMOというバンド、ぼくは最近知った。

3ピースのガールズバンドだ。

こんなことを言うと怒られそうだが、最初聴いたときは「aikoの新曲?」と思った。

 

aikoはある意味、"特許"みたいなものだと思っていた。音階なのかコードなのか、aiko独特の音楽理論というのがあるのだろう。

そしてそれは誰も真似できなかった。否、しなかったのだ。なぜならそれをやってしまうと、aikoでしかないからだ。

ましてや声が違えば、"aiko風の唄のカラオケ"になってしまう。

だれもその特許のような壁には、立ち向かわなかったように思う。

 

それが、だ。

このSHISHAMOというバンドは、真っ向からそこにぶつかっていった。

ボーカルの声質までaikoに近いのだが、その上、絶妙にaikoがやらないような詞の世界……恋愛は恋愛でも、「好き好き大好き」とはちょっと違う、やや複雑な心情を、シンプルなストーリーで見せている…… や、3ピースによるバンドサウンド (3ピースでaiko感が出せるというだけでも驚きだ、aiko金管楽器を従えてるイメージだから)。

ここまでくると、絶妙に似て非なる位置に立っている。そして繰り返し聞いているうちに思い当たることがあった。

 

これは、aiko×チャットモンチー×GO!GO!7188だ。

 

この三つとも、ぼくは通ってきた世代になる。今の20代あたりだろうか。どれもMDや初期のMP3プレイヤー(余談だがぼくはSONYウォークマンを使っていた)で聴いていた時期だろう。

それらを通ってきた自分世代としては、真似したくてもできない。否、やれない。それだけは手が出せない。ただのまねっこになってしまいそうだからだ。

しかしSHISHAMOはやってのけている。それもまぜこぜにすることで、見事に昇華している。これはもはや、パクりにとどまらない。感服した。こうやって受け継がれていくのか。

 

00年代が早くも過去になっていくのを感じる。

 

そして今の下の世代、つまり"ゆとり世代"と呼ばれる世代(正確には二十代後半まで含まれるみたいだが)は、ものすごく素直なのかもしれない。

反抗や反動ではなく、従順に先人のものを受け継ぎ乗り越えようとしている(今調べてびっくりしたけど、aiko『桜の木の下』って2000年発売なのか……90年代終わりだと思っていた……)

 

繰り返し聴くうちに、悔しいかな、ハマりつつある自分がいる。

理由は挙げればいくつもあるのだが、ここで取り上げたいのは歌詞だ。

その短いストーリーのような詞には、無駄なことばがほぼなく、曲の進行とあいまって、物語の情景に引き込まれる。

 

 

この「さよならの季節」なんか見事だ。

約6分の曲の中で、物語が余分な寄り道やごまかしをすることなく、まっすぐ進んでゆく。

それでいて、ただ筋を追うわけではない。J-POP的詩的表現を用いながら、ともすれば浅はかになってしまうところを、音楽も相まって、女学生の心情を豊かに描いている。

何度も出てくる「ねぇ先輩」ということばからもわかる通り、一人称視点からその心情が描かれているために、主人公の女の子の気持ちをわたしたちは追体験していくことになる。

音楽の緩急と共に、物語はクライマックスへ向かい、そして終演を迎える。音が鳴り止んだあとの静けさは、卒業式を終え人気(ひとけ)がなくなった、あの学校や通学路の様子が浮かんでくるようだ。

 


SHISHAMO Official Website

 

 

書いていたらなんだか熱くなってしまった。

それにしても本当に、いつの間にか歳をとったなぁ……。

もう高校卒業して10年くらい経つのか……。

 

最近そんなことばかり思うのは、春が近いからなのだろうか。

 明日から3月。もしかして次の月曜日は卒業式だったりするのかしらん。

 

きっとこの唄のように、告白しようと悶々している人もいるんだろう。

かわいいねぇ。。。ぜひ悔いのないように。

 

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3月の孤独部は、3/29(日)に『戯曲演奏計画』というイベントにて短編を発表します。

 

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最近は、SHISYAMOよろしく自分の好きな作品などを並べてはつきつめて考えるようなことをしながら、この戯曲演奏計画での作品をはじめ、今後の作品について考えを巡らせています。 

 

『戯曲演奏計画』まであと一ヶ月。そもそも戯曲ってなんだ? - できれば生で見てほしい

 

春だしあたたかくなってくるから、お出かけしたいね。

ぜひ3月末は、観劇に。会場spazio ritaは、栄からも歩ける距離です。

 

えんげきユニット孤独部 | kodokubu.net