先日読んだ漫画が、美大を受験する話で、美大生じゃないぼくもなんだか受験生〜大学生の頃を思い出して、なんていうか、辛くなりました……。
- 作者: 東村アキコ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/07/25
- メディア: コミック
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これ。海月姫の作者さんの漫画。数巻読んだところだけど、なんだかすごい辛い気持ちになった……
この中に芸大ランキングみたいのが書いてあって、公立だと東京藝大に続いて愛知県芸大が名を連ねてました。県芸って全国的にもレベル高いんだな……(知らなかった)
一昨年くらいから、自身の演劇活動を通じて芸大にも知り合いができたので、卒展にも興味をもち足を運ぶようになりました。知り合いの作品が見れる〜という思いから足を運びだしたのですが、同じ位の年の人のいろんな作品がたくさん見れるので、知ってる人とか関係なしにたのしめた。それから時間さえあえば観に行くようにしよう!と思っております。
今年の名古屋の卒展スケジュールをまとめておこう。
全て愛知県美術館ギャラリーにて
学芸の卒展を先日みてきました。印象に強く残ったものを書きとめておこうと思います。
「静かな時間」
母親との交換日記と写真。親との微妙な距離感・時間に共感もするし、とてもパーソナルなことに向き合っていてとても感銘を受けた。写真の中に自分の地元と思われる場所が偶然にもあって、偶然なんだけどそれもぐっときてしまった。何よりつくった方の卒業制作としてとてもよかった作品だろうなあ。こんな作品を自分もつくれたら、と思わされました。
クリップライトが横一列に並んでいて影が動く作品
パパパパとクリップライトの光が横に流れていくことで、影が動く。モノは白熱灯だからアナログで、やってることはシンプルなんだけど、すごくキレのあるかっこよさだった!あれはどこかで真似したい……見事な発想だ……
扇風機をモチーフにした演劇作品
芸文の小ホールで映画上映とパフォーマンス上演が行われていた。たしか昨年はなかったのでは?パフォーマンスは全部みちゃいました。
扇風機をモチーフにした演劇作品が、とてもよかった!開演してすぐに場内が明るくなり客席からはじまる演技、あれだけ明るく舞台でもないところだと見透かされてるようで自分が役者ならヒヨってしまいそうだけれど、力強い演技で引き込まれた冒頭。
大きな扇風機を無線の向こうの人に見立てた一人芝居。終盤では扇風機の頭を抱きかかえ、ぼんやりした灯りの中で扇風機によって震える声を利用したアナログなエフェクトによる台詞。エフェクト効果もさることながら俳優さんの演技がとてもよく、地点みたいだった……!扇風機の羽がオレンジ色で、ビジュアルもとてもかっこいい。赤色回転灯のような効果もあったり、見事に芸文の空間を一人芝居でもっていってたなあ。
印象に残ったベスト3。
それと
- パフォーマンスであった、舞台前面と奥の幕両方にプロジェクターを当ててVJが出る
- 同じくパフォーマンスで、反射する素材を床に置いて、反射した光が後ろの幕にあたり模様ができる→ダンサーがそれに接触すると模様も動く(そういえば、展示であった鏡のも、偶然か壁に当たってた光がとてもキレイだった)
- 展示でディスプレイを連結させていたのがあったのだけど、暗い空間で発色よく見える
もとても参考になりそう。
おもしろいアイデアに溢れていたので、とても勉強になった。また全体を通して、作品としては1アイデアで押し切る印象も多かったので、そのアイデアだったりモチーフをどれだけ掘り下げて自分のものにできるかが大事だなあ、なんてことを考えたりして、自分自身の作品を省みる機会にもなった。
この日学芸卒展をみたあと、“まにまに”という、ぼくも参加している複合的ゆるふわパフォーマンスユニット(?)の次回上演の打ち合わせ。今年もこれがやれそうで嬉しい。
前回の作品の舞台写真。
今年は昨年以上にいろんなものを見て、やってみて、自分の糧にしていきたいな。
こちらもがんばる!