孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

オイスターズ「無風」「かなしくてかなしくて」観てきました

一晩あけて思い返してるんだけど、おもしろかった。自分メモとしてちょっと感想かいとく。(ネタバレ注意)

 

「無風」

冒頭のシーンは語尾にほとんど「ない」をつけて想像の学校などの話をするところからはじまる。1センテンスごとに人が入れ替わって話していく。

そこからぐるぐると下手前から上手奥への同じ方向にぐるぐるとまわる。

 

途中でルールが崩れる、というか増える。

下手奥にはけると上手の前奥両方から人が現れて二人になる。その後も人が入れ替わりながらも二人のシーンが続く。

 

さらに途中からは三人になる。しばらく三人が続くけど終盤に近づくにつれ四人、五人と増えていく。さてどう畳むのかと思ったら、最後は一人ずつどんどん減り、冒頭のシーンへと繋がっていく。

いないはずの人と話しているという、まさにタイトル通り「無風」へとおさまっていく。

 

(雑なメモなので観てない人にはなんのこっちゃわからないかもしれない。あと記憶違いあるかも。すいません)

 

とにかくシンプルなルールの上で、パニックホラー?スリラー?みたいなジャンルっぽい不条理で進行する(雰囲気はなんだか笑っちゃうような感じだけど)。

会話もいい意味で中身がない。無駄に意味づけを全くしないぶん、観客が自由に解釈していいししなくてもよい懐の深さを感じる。その点で、岸田戯曲賞ノミネートの「ここはカナダじゃない」よりもより研ぎ澄まされてる印象を受けた。

ワンアイデアでのお手本みたいな作品だった。シンプルなルールでやろうとすると尺が長いほど無駄が多くなるか退屈になるか破綻するかみたいなところで躓きがちだけど、それがほとんどなかった。見事でした。

 

ここ最近のオイスターズの作品はけっこう観ている気がする。毎回毎回どんどん研ぎ澄まされてってる感じがする。平塚さんすごい。

女の子ばかりってのもなんだかよかった。川上さんと藤島さんに説得力ある力強さを感じた。手法や配役にじぶんとの類似点があるのでその点悔しくなった。

 

「かなしくてかなしくて」

2年前の「劇作家とつくる短編人形劇」で拝見した作品(そのときの演出は木村繁さん)。今回は平塚さん自身の演出。

ずっと泣き続けてるラグビー部の部長のギミックをどうするのかというトコなんだけど、ストレートに(?)人の顔のパネルに灯油とかスポイトするやつを使ってシュコシュコ泣かせていた。

2年前の人形劇ではやかんを使った表現だった。物理的に「泣き続ける」なんてできないし人形劇ならではだよね〜って感じで受け止められてたのを思うと、「いやいややれるし」みたいな、バコーンとストレートに押し通された感じがして圧倒された。当時じぶんの方の作品で出てもらった芝原くんが出演していたのも勝手ながら感慨深い。

 

帰り道

帰り道にそば屋があったので晩ごはんに入ってみた。

ここです。

ワンコインほどから食べれる。

そば茶、あんまり飲んだことなかったんだけどおいしかった。そばちゃ家でも飲みたい。

折込みチラシとか観てたら、今後もみたい芝居がいくつかあることを思いだした。忘れないように近々まとめたいと思う。たぶんブログにかきます。