孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

精神的に向上心のない者はばかだ

ふと思ったのだけど、夏目漱石「こころ」で先生は何年も経ってから遺書を送って死んでしまう(実際どうなったかは描かれてないけど)のだけど、昔のそういうわだかまってたものみたいのに死ぬほど首を絞められるようなことってあるのかもしれないな、と。

トラウマとかともなんか違くて、もうだって、別にずっとずっと昔のことじゃないですか、そういうことについて精神を蝕まれるというか、時差でやってくる、みたいな。

 

最近ほんとに精神的に向上心のない感じになっていて(比喩とかではなくて文字通りの意味で)、なんもやる気がしない。勉強と称してアニメを観るみたいなごまかしにもあまり気が乗らなくなってきてる。どうぶつの森、数日目だけど早くも飽きてきた。ゲームはだいたい序盤のどこかで行き詰まると飽きてやめたくなる。スマホゲーはゴールがないから尚更だ。

 

昨日久しぶりに山田詠美「ぼくは勉強ができない」を手にとって、なんとなく短編「時差ぼけ回復」を選んで読んだ。それでなんとなく「こころ」の先生を思い出したのかもしれない。時差ぼけは本人にとっては苦痛でなくとも、周りにあわせなくてはならないとなると苦しい。精神的に向上心のない者は、それ自体は別になんてことなくても、向上心を必要とされてもないものはないので苦しくなる。

"各自のペースで生きればいい"ということを以前より言ってくれる世の中にはなったような気がするけど、どうなんだろう。向上心なく向上するということもなかなか起きないし、じゃあどこへ向かっていくのだろう。今回のどうぶつの森スローライフじゃなくって労働だと言われてるらしく、なるほどたしかにそう思う。単純作業をゲームの中でも繰り返してどうするのだろう。それでお金にでもなって食うものに困らなければいいのだけど。ポケ森(スマホどうぶつの森はそう呼ばれてるらしい)に飽きてきたけどログインボーナスのために立ち上げてしまう。

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しずえさんかわいいけど、最初しかかまってくれないから寂しい。よくわかんないけど初恋ってこういう感じだなと思った。ほんとはじぶんのキャンプ場に一番招きたいのはしずえさんなんだけど、たぶんどこまで向上心もって続けても叶わないし、いつか叶ってもそのときにはもうあんまり嬉しくない気がする。