孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

過去が消えた

スケジュール管理はスマホのカレンダーアプリでやってるんだけど、ふとひと月前をみたら、途中から前の予定が消えていた。その前もぜんぶ消えてる。

消した覚えないし、途中から消えてるから手違いという線も薄そう。なぜだ……。

 

日記もつけてないので、スケジュールが消えると過去の予定はほとんどわからなくなる。あの日なにやったか、この日なにやったか。Twitterのログを遡れば多少はわかるだろうけど、予定をぜんぶつぶやいてるわけではないので、もう謎のままだ。

わざわざ見返すようなこともないから、別にいいのだけど。だけどふと、ほんとはそれより以前というのはそもそも存在しなかったんじゃないか……などと考えてしまった。

 

「世界は5分前にできた」という論があるそうだ。

この世界というのは5分前にできたばかりで、私たちはそれ以前の記憶をもって5分前に"現れた"という仮説。この仮説は否定できない、ということをどこかで読んだ気がする。

ほんとは思い出というのはすべてねつ造で、ほんとは今この瞬間しかなかったんじゃないか……。そう思うと、なんだか虚しいような、でもその方がいっそ気が楽なような、へんな気持ちになる。

 

ぼくの過去はどこへ行ってしまったのだろう。それでも時間は前へ前へと進んでいく。先のスケジュールが消えてなくてよかったと思う。