孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

平成

SMAPが解散したと思ったらTOKIOも話題になってしまって、DA PUMPの新曲はユーロビートダンスダンスレボリューションが流行ったあの頃の気分を思い起こさせる。ストリーミング配信で聴く椎名林檎初期アルバムはMDのLPモードで何百回と聴いた高校生の行き帰りの空気を記憶の彼方から呼び起こして、安室奈美恵の引退とか宇多田ヒカルの新曲とか、ああ平成も終わるんだな、チャットモンチーも活動を終えるし、平成っていう時代が当たり前だけどいまの自分を形づくってるほぼ全てだ。物心ついたときには平成だったんだから当然だった。

あたらしい時代が来るけれどたび重なる様々なニュースが思春期の記憶と密接に絡みあっていて脳内でリバイバルを起こし続けるここのところ。昔話ばかりするおっさんの気持ちが今ならとてもわかる、そうはなりたくないという歌に耳を傾けその通りだと思っていたことすらもリバイバルしてしまう。もう新しいものなんて何も必要ないのかもしれないな、新しいことと幸せなことに相関関係は別にないんだと最近になって思えるようになった。新しい年号は何になるんだろう、せっかくの生前退位なんだから早く発表された方が世間的にはいいんじゃないの?なんて思うけど、平成を噛み締めてもう少し生きていきたい。いつかほんとの過去形で平成って時代が口にされるようになったとき、やっぱりどんどん色褪せてしまうのかな、東京で暮らしたことがないというのは正直コンプレックスだ、時代に置いていかれる感覚だったから誰もいなくなろうとする平成という時代にひとり取り残されて独り占めしたくなってしまうのかもしれない。THE夜もヒッパレも土曜9時のドラマも夕方18時台のアニメもミニ四駆ハイパーヨーヨースーファミも、ぜんぶもう一度味わいたい。