孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

ユーチューバーの孤独な時間

美容系ユーチューバーの動画を、メイクをするわけでもないのにときどきみている。

今日みた動画に印象的だったのは、いくつかのコスメ紹介の中で、その子が「洗面台のすきまにクシを落としてしまって、腕をつっこんでとろうとしたけど取れなかった」という話をしていた場面。

なんだかぐっときた。

動画のいいところは表情や声も感じとれることで、この話をしているとき女の子はコスメを紹介してるときとはすこし違うトーンの声で、柔らかい表情をしていた。

また別のユーチューバーの動画で、なぜか体力測定をやるのも見つけた。友人に撮影の協力をしてもらって、なわとびを飛んだりしていた。

近所の公園みたいなとこで友人とたのしそうに話しながらなわとびを飛んだりしている。それはカメラに向かって語りかける"ユーチューバーの顔"ではなくて、ただ友だちと遊んでいるただの女の子で(実際ただの女の子なんだけど)自然になように見えた。ぐっときた。

ユーチューバーの動画撮影って個人の場合は一人で撮って一人で編集してアップしてたりする。自分ひとりで、ひとりきりの時間を切りとっている。と思うとなんだか尊い。実はこれまでにほとんど見る/見せることができなかった瞬間なのではないだろうか。

じぶんとは全く関係のないところでも世界はまわっていて、誰かがその人しか知らないひとりの時間をすごしたりしているんだなぁ……という謎の悟りを得る。

カメラに向かって話しかけるひとびとを見ていると、そんなことを思う。