孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

太平洋フェリーきそに乗船 仙台ひとり旅2日目昼

松島から電車に乗り、早くも帰路につきます。

とはいえ帰りは飛行機ではなく、船。名古屋〜仙台(〜苫小牧まで運航)の船、『太平洋フェリー』に乗船します。

徒歩で乗船

仙台より手前、中野栄駅で下車。

船着き場まで行くバスもあるようですが、時間があるので徒歩で向かってみることに。

地図を頼りに進む。

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なにげない住宅街のなかをひた歩く。

よくあるような住宅街ではあるのだけど、やっぱりどこか知らない町の雰囲気を感じる。大して何もなくても、知らない場所を歩くのはたのしい。

ひたこら歩くと、途中の目印になる「三井アウトレットパーク」に辿り着いた。

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なかなかに大きい。観覧車もある。

だだっ広い駐車場にはあまり車は止まっておらず、空が広い。

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進行方向のほうには、大きな変電所。青空に無数に延びる電線がかっこいい!

ここからは港沿いの倉庫などが立ち並ぶ道。太めの道をトラックだけがときどき走っている。長ーく伸びるその道をしばらく真っ直ぐに進むと……

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巨大な建物のようなフェリーを発見!デカい。周囲に誰もいないので、「デカいな…」「デカい…」とひとり何度もつぶやいていた。

受付

建物で受付を済ませる。

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こちらが受付したカウンター。

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この日は3月上旬。まだそれほどひどい状況ではない頃だったが、クルーズ船の件もあるからか、ちょうどこの日から特殊な体制になるところだった。

船内イベントの中止、バイキングの中止。なによりショックだったのはサウナの閉鎖だった。船上サウナが今回の大きな目的だっただけに……。

とはいえ、それを差し引いても初の長時間船旅は楽しみだ。

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待合室。人はまばらだった。

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おみやげコーナーもある。乗船前にお土産が買えるのはありがたい。

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うろうろ見学してるうちに、乗船開始の案内。いよいよ船に乗り込みます。

前を行くのは、大学生くらいのグループ。いいなぁ。

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途中の窓から、これから乗り込む船が間近で見えた。写真だと感じがわからないが、近づいてもやはりデカい。ぬっ、とそこにあるデカさだ。仙台大観音を見たときのような、でもまたそれとは違った「デカいな」という感じが襲う。

ショッピングモールの建物みたいな巨大なものが、水の上に浮いてるのだから不思議だ。

船内

船内に入り、探検したい気持ちをグッとこらえてまずは今夜の寝床へ向かった。

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B寝台。仙台〜名古屋は早割で4,800円。安い。行きで乗ったエアアジア名古屋〜仙台便(セール価格)と、ほぼ同じ金額だ。

寝床としては、カプセルホテルによく似ている。ここでずっと過ごすには狭いが、船内には居場所がたくさんあるので、全然問題ない。

荷物を置いて、船内を散策。

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こちらは売店。いつでも開いているわけではなく、営業時間が限られているのでチェックしておく必要がある。

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エントランスロビー。広々としていてきれいだ。まるでホテルのようだ。この写真だけ見たら、船の中だなんて思わないだろう。

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太平洋フェリーには、「きそ」のほかに「きたかみ」「いしかり」がある。今回の旅程は「きそ」に乗れる日をわざわざ狙ったのだが、その理由は唯一サウナがあるからだった。

残念ながら、今回サウナは閉鎖。リベンジもしたいけど、他の船にも乗ってみたい。悩ましい。

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ピアノのある「マーメイドクラブ」。残念ながらこちらのピアノ演奏も今回はなかった。

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エントランスの吹き抜けを上から眺めた様子。ここから外に出ると……

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デッキに出られる。いい天気!

デカいので、デッキからの景色は高さがあって見晴らしがいい。

出航

しばらく仙台の街並みを眺めていると、出港の合図が。

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通ってきた通路が切り離される!なんだか巨大ロボットに乗ってるような気分になる。

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丸24時間程度の短い仙台滞在だったけど、たのしかった〜。また来たい。

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船が出航。港沿い両脇に立ち並ぶ煙突や重機を、左右行き来しながら眺めていた。

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先ほどの大学生グループも甲板に出てきている。いいなぁ、青春だなぁ。

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キリンのような重機が並んでる。かわいい。

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遠ざかってく仙台の景色。たった24時間しかいなかったけど、船で景色が遠ざかるという状況に、なんか故郷を離れる人になった気持ちになる。

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船はうしろに白い波を、たなびかせるようにして進んでいく。気づけば陸地から離れて、空がどんどん広くなってきた。

ここから約21時間の船旅です。