孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

5/14 森、道、市場に行ってきました(ライブ編)

森道に行ってから数日経ちますが、いまだに余韻を引きずってる自分がいます。かなり素敵な体験だった……。

前回の続き。



行く前の段階では、「聴けるだけ聴きたい!」とか思っていたけれど、結局お店めぐりがたのしくって、ライブはお目当ての以外はチラ見しかしなかった。

それでもかなりの満足感!

水曜日のカンパネラ

最近、YouTubeでこの動画を繰り返し見ていた。



ライブが観れるなんて!動画ではいくつもライブ動画も見たけれど、いったいどんなライブをするんだ?生で見てみたい!と思っていた。

森道では、のっけからステージ脇の方からボートに乗って(!)登場。そのまま、文字通り"人の波"に乗って客席内を周回し、ステージに辿り着いた。

コムアイさんはMCゆるくて、「風が気持ちいい〜」とか「あっち(形原温泉の方角)に向かってさけべー!」とか。観客を誘導するのがキャラもあいまって見事だった。

「ふと我に返ると、なんで人前でカラオケしてるんだって思う」というようなことを言っていて、CINRAのインタビュー記事にもあったと思うんだけど、歌がうまいとかダンスができるとか特殊技能がなんもない、ただのかわいいねーちゃんがなんの武器もなしに、素手で、たくさんのお客さんと"遊んでいる"姿は、なんだか大人版「おかあさんといっしょ」みたいな、とても和やかな雰囲気だった。森道のあの野外空間とも絶妙にマッチしたゆるさに溢れていた。

個人的には「桃太郎」が聴けたら満足だな、とか最初思ってたんだけど、終盤、その「桃太郎」とともにボールに入ったコムアイさんは、再び観客の波に乗って、今度は会場後方に広がる海に向かって運ばれていく。



この映像でも使ってるボール。

ぼくの目の前に来て、頭の上を通り、コムアイさんの入ったボールの重量を腕に感じ、目の前で笑いながらうたっていた。もう曲がどうとかじゃなくて、パフォーマンスがすごかった。音楽を聴くとかじゃなくて、アトラクション体験だった。

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この日はフェス日和というべき晴天だったこともあって、ものすごく絵的にも美しかった。

大森靖子さん

大森さんは、前半弾き語り→後半バンド。

弾き語りではアカペラでの「さようなら」にはじまり、弾き語り最後は「PINK」と、インディーズの頃からの、それこそ4年前に対バンしたときにもやっていた曲を演奏してくれた。あの頃といい意味で何も変わっていなくて、ただただパワーアップしていて驚かされた。

バンドでも「絶対彼女」や「新宿」、「少女3号」など、弾き語りの楽曲も含めてベスト盤かと思うようなセットリストだった。

ギターではピンクトカレフのメンバーだった小森さんも弾いていた。

ライブでは自分はいつもあんまり声出せないんだけど、このときばかりは我を忘れて声をあげてた。ライブが終わったあとに胸に残るものの感じとかも、以前に観たときとちゃんと同じで、大森さんは今も大森さんなんだと思ってほっとしたような気持ちだった。



ライブが終わって何気なく連れに感想を口にしようとしたら、なぜだかとても泣けてきて、ちょっと泣いた。嬉しいとか寂しいとか悔しいとか、たぶんいろんな感情が巻き起こったんだけど、落ち着いたら「ぼくもがんばろう」って素直に思った。

水中、それは苦しい

水中、それは苦しいが出てたシシマイステージは、ここだけでも小さなフェスみたいな雰囲気のある会場だったんだけど、辿り着いたときには人が溢れるほどいた。



「おっと!オトタケ」とかやっぱりめっちゃおもしろかったんだけど、本当にジョニーさんは圧巻のパフォーマンスって感じで、風格を感じた。すごい。

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最後の曲ではドラムのアナーキー吉田さんが前に出てきて、まさかのボーカル(?)で、おもしろかった……。

スチャダラパー

上記3本を立て続けに観たあとは再びお店などをふらふらしていたんだけど、「今夜はブギー・バック」が聴こえてきて再びステージ方面に向かった。ライブの様子をステージ真横のはずれの方からぼんやり見ていたんだけど、ものすごくたくさんのひとびとが、たぶん笑顔で集まっていて、ゆるやかな心地よい雰囲気が全体に広がっていた。

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正直、スチャダラパーの曲は「今夜はブギー・バック」とか数曲しか知らないんだけど、時代を彩った楽曲、アーティストの音楽っていうのは、それだけでなんていうか、価値があるんだなあ……と思った。前向きなノスタルジイというか、なんとなくみんなをひとつにしてくれる、そんな感じがあった。

早めに切り上げて帰ろうとか思ってたのに、スチャダラパーの終わりまでなんとなくいちゃって、人波に飲まれながら帰った。


たのしかったからまた行きたい。


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