「ララランド」感想
先日「ラ・ラ・ランド」を観た。
映画はそれほど観ないのだけど、話題の映画は気になって観に行きたくなる。昨年は「シンゴジラ」と「君の名は。」は観た(「この世界の片隅に」も気になってたけど見逃した)。
予告編
予告編も観ずにぶらりと観に行った。
ちなみに観たのは伏見ミリオン座。名古屋伏見のあたりは小劇場やギャラリーが実はいくつかあったり、科学館も近かったりとハシゴできるトコが結構ある。週末にプラン立てていくと1日満喫できる。
観たのは平日夕方の回だった。客席の年齢層は結構広かった気がする。おばちゃん位の層と、学生位のひとが多かったかな。
※以下、ネタバレを含みます
個人の感想
自分としては、むちゃよかった。すこし気になる点もあるけど、上回る熱量も感じられた。
なにより、二人の夢、"女優"と"ジャズの店をやる"というのが、演劇もバンドもやってる自分自身をどうしても重ねてしまう。他人事と思えない。
- 夢を追う人(特に舞台・音楽関係)
- 元カレ・元カノが結婚とかした人
- 上記の予備軍や経験者
は、感情移入しちゃうんじゃないかな……。
過去に「ソラニン」も同様の理由でどハマりしたことがある。人生唯一、繰り返し映画館に通った上にDVDまで買った。そのときの体験に近い。
「これは自分のことかもしれない」と思わされると、刺さり方がヤバい。グサグサくる。
序盤
ミュージカル映画は「なんで唐突に踊るの?」といつも気になる。振り返るとララランドも、二人がベンチで踊るところと中盤の天文台で宇宙に行くところは、なんか違和感あった。
しかしながら、冒頭でいきなりドーン!とキメられて、「ああ、こういうノリなんだ」とかなり受け入れられた。振り返ると、お話は冒頭シーンなくても全然成立するもんね。完全にツカミ。
序盤の画面構成の色鮮やかさはとても美しい。MVずーっと観てるような感じ。最近のMVってああいうパキッとした色で攻めてくる感じの多いよね。プールのトコとかすごい好き。
中盤
二人が出会ったあと位から、一気にストーリー重視の運びになる印象。地味になる。
女にも男にもそれぞれにストーリーがあり、さらに二人の関係という実質3本の筋があるので、濃い。しかしわかりやすくそれぞれの筋を追うことができる。
好きじゃない音楽で成功していく男/一人芝居の客席がガラガラの女、それぞれのストーリーとしては安直で野暮だけど、並べてあることで互いにコントラストになって効いた。
終盤
そして終盤、走馬灯のようにもう一つの可能性を見せるあの一連のシーンは、ぐっと来ざるを得ない。まどか☆マギカ10話のほむらちゃんのループ回を見たときのような「うおーっ」という感じ。
このシーン。演出が小劇場チックだったのも好きだった。終盤も序盤同様にMVみたいな美しいシーンが続くので、盛り上がる。
総評
演出先行で構成されたエンターテイメント作品。にしてはドラマもよくできてるという印象。
自然なストーリー運びに重きを置くわけではないし、革命的なことに挑戦しているわけでもないので、目の肥えた映画ファンとかからはそんなにウケなくても納得。
どこかで「ダンスが下手」とかいう感想もみたけど、素人目にはわからない。別にダンスが見どころでもないし、そもそもそんなにミュージカル映画って感じがしなかった。
オマージュもたくさん盛り込まれているらしい。
ベタなことをきっちりと詰め込んであり、きちんとエンターテイメントしてる作品だと思った。もう一回観てみたい。
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