孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

エッセイが読みたい

さいきんあまり本を読んでいなかった。なにか気楽に読める本を手にとりたいな〜と思って、Amazonを眺めていた。気づいたらこの2冊をポチってた。

 

 

そして生活はつづく (文春文庫)

そして生活はつづく (文春文庫)

 

 

すごい、ふだんだったらたぶんしないチョイス。

別にとくべつマツコさんも星野源もファンというわけでもないのだけど、マツコさんは「月曜から夜ふかし」はだいたい毎週みているし、星野源はこの文章をよんでからある意味で興味をもっていた。

www.kansou-blog.jp

 

なんかよくわかんないけど読んでみようと思ってこれらをポチった。

 

これまでに読んだエッセイ

これまでもときどき読んでたことに気づいた。わりと最近(ここ2,3年くらい)に呼んで印象に残ってるやつを挙げとく。

 

村上ラヂオ (新潮文庫)

村上ラヂオ (新潮文庫)

 

 村上春樹の小説、これまで何冊か挑戦してるけど未だに全部読めたことがない。っていうか最初の10ページくらいで何度挑戦しても挫折してしまう。たぶん苦手なんだと思う。とても興味はあるのだけれど。

そんなぼくだけど、このエッセイはすらすら読めたうえにたいへんおもしろかった。小説よりこっちの方がおもしろいと思う(小説読めたことないけど)。なんだろう、これまで読んだエッセイ的なものの中ではかなり上位に上品なかんじがする。おしゃれなおつまみみたいな本。

 

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

 

 「プレーンソング」しかたぶん小説は読破してないのに、なぜかエッセイは何冊か読んだ。エッセイはなかなか濃いことをかいてあって読みごたえある(別に小説が薄いという意味ではない)。

小説もエッセイも読み込んだことあるわけじゃないからわからないけど、エッセイってそのひとが比較的素でそこにある感じがあるから好きなのかもしれない。フィクションを迂回しないで直接そのひとのことばに接するのが好きなのかもしれない。そういえば自分はいつからか文庫本より新書のほうが手にとる率が高い。

 

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)

 

 内田樹先生の本は大学の頃ゼミで読んでからこれまで何冊か読んだけど、これは何度か読み返した覚えがある。「よく引っ越しをします」ではじまって、あれこれ論じてるのおもしろい。

 

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

 

 これはエッセイじゃなくて小説なんだけど、この本にハマってた学生のころに山田詠美さんのエッセイにも手を伸ばしたおぼえがある。でも当時の自分にはあんまり飲み込めなくって、この本に戻って繰り返し読んでた。これは小説なんだけども、思えば作者の思想みたいのが色濃くのっかってるんだろう。エッセイ的にたのしんでいた、という気がする。

 

エッセイについて思うこと

エッセイといえば作家とか芸能人とか、有名人とかがかいてるイメージ。その人の作品に触れるよりもダイレクトにその人の思想に触れているような感触がすることがある。作品をつくるときのある種のフィクション性というか、なにかを演じてる感じみたいのが取っ払われて、素顔が出てるっていうか。だからファンはやはりエッセイを手に取りたくなるんだと思う。

そういえばGLAYが中学の頃とても好きで、当時TAKUROの「胸懐」という本が出た。TAKUROの半生が自らのことばで綴られていて、ぼくは何度かそれを読み返した。たぶんいくばくか咀嚼して自分の思想の一部になっていると思う。

 

胸懐

胸懐

 

 

エッセイをかきたい、と思っていた

思い出した、ブログをはじめた頃たぶんエッセイを読んでいたんだ。エッセイみたいなものをかいてみたい、そしたらそこに自分の思想みたいなものが顕在化するんじゃないかと思っていたのだった。でも全然そうなっていないような気がする。

そもそもエッセイって、やっぱり有名人だからおもしろいって部分あると思うんだよね。有名人っていうか、知ってる人だからっていうか。エッセイストという人の本を読んでないからそう思うんだろうか(?)。わからない。うん、ちがうな。おもしろい文章を書くブロガーとかごろごろいるだろうしな。反例をさがしたらきりがない気がしてきた。

有名人だからおもしろいんじゃなくて、おもしろい人だから有名人になれた、ってことの証明におもしろいエッセイがなってるんだよね、きっと。おもしろいひとの思考に触れられる感じがするからエッセイが好きなのかもしれない。作品より人となりに近いことも多い気がするし。

 

知らないひとのエッセイが読みたい

こんな時代だし、知らないひとのエッセイに触れたい。そういう意味でブログには可能性を感じるけど、なんか最近はテーマ重視な記事とか、人の顔が見えないようなのとか、芸人的なのとか、そういうのばかりが増えてしまってなかなか探すのもむずかしい(たぶんぼくが探すの下手ってのもある)。みんな何かを"演じて"書くようになったよね。肩書きやキャッチコピーが前に出てくる感じ。

mixiの頃、みんなポエムを書いていた。心情を赤裸々につづっていた。ああいうのが読みたい。Facebookにはそういうことを皆かかない。Twitterは短すぎるし薄すぎる(初期はそうでもなかった気がする)。隣人のポエムが読みたい。

ほんと、そのへん歩いてるかわいい女の子のmixi日記とかこっそり読みたい。Facebookじゃなくて。今の10代ってポエム書かないのかな?ぼくはノートに書きためてた。いつか曲にするんだって思ってた。実際高校生のとき何曲かつくって録音してひとに聴かせた。黒歴史である。