孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

お盆に思ったこと

インターネット上で、一方的に知っているひととリアルで会った。

会った、というか、ニアミスという感じで、「あ、もしかしたらあの人かもしれない」とは思ったものの、確証がなく、声をかけることもできなかった(あとから本人だと知った)。

反対に、じぶんのこともおそらく見られはしたのだろうけど、ネット上でも一方通行なのでおそらく"私が一方的に知っている"ということを知られてはいない。

 

 

フォロー、フォロワーというのはそういう関係で、実は相互フォローであってもただ、"お互いに、一方的に見ている"というだけの関係だと思う。

最近はSNSでめったにリプライやコメントなどしなくなったのだけど、たぶんそれは交流しているということにはならないのだなということを、強く感じる出来事だった。

 

 

インターネット上でしか認識してなかったひとをリアルで認識するというのがはじめての体験で(過去にも似たようなことはあったんだろうけど忘れた)、なんだかそれは、芸能人をリアルで見かけるのとたぶん似ていて、なんだか正直いまいちピンとこない体験だった。

芸能人ならテレビとか、ネット上のひとならブログとかSNSとか、そういうのだと直接的にことばだったり仕草だったりを"じぶんに向けられている"と勘違いできるけど、リアルだと、「ああなんだじぶんのことなんか見向きどころか存在すら認識されていないんだな」とわかる。

("会いにいけるアイドル"たちのすごいのは、リアルで目があったりするので、自分のことを認識しているように感じられるからなんだろな。ひととあんまり目が合わせられない自分からするとほんとすごいとお思う。知らないひとにニコッとできるのコミュスキル高い)

まぁ別にネット上とか芸能人-一般人の関係だとわかりやすいというだけで、日常においても繋がってるようで繋がってない、なんてことは往々にしてあるのだとあらためて思った。

 

 

毎日顔を合わせていたって疎遠なひとはいるし、周りから仲がよさそうに見えたって腹の中はどうかわからない。逆パターンは、なくはないけどあんまり信じられない。数年ぶりの親友がいいとこで、何年も十年も会ってなかったりしたらやっぱりなかなか疎遠ということになると思う。

お盆だったけど、帰る実家もないので、もう古くからのつきあいの人に会うということもほぼ皆無だ。それこそFacebookで繋がってるひと位にだけその気になれば連絡がとれるというだけで、実際にとることもない。みんなそうじゃないの? なぜかみんなそんなもんだと思っていたけど、実はみんなちゃんと古くからの縁を大事にしてたりするんだろうか。

そんなわけで、リアルにおいても相互フォローしているひとなんてほとんどいないのだな、なんて思ったお盆だった。

 

 

SNS、どれも以前よりずいぶん下火になってきた感あるけど、いまだにだらだらと見てしまう。それでなんとなく多くのひとと繋がってるような気になってるけど、本当はものすごく小さな人間関係の中で暮らしてるんじゃないか。ふっとそう思うこのお盆だった。実際、最近あんまりオープンな感じじゃないので交友関係がせまい。