孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

7月は終わらないと思っていた

f:id:nagoyaman:20180801184451j:image

8月になってしまった。

子どものころ、8月が来るのが嫌だった。7月の下旬になると夏休みで、「あと40日も休みだ!」とはしゃいでいたが、8月になるととたんに夏休みの終わりを意識する。1日1日と確実に夏休みの終わりがせまるのを感じる。朝のラジオ体操も7月いっぱいで終わって、なんだか喪失感がある。暑さもピークを迎えて、外に出るのがだるくなる。

夏休みは、夏休み中は実はそれほどワクワクするできごとばかりがあるわけではないから、夏休みになる前がいちばんワクワクしていたような気がする。

8月が来ると想像してしまう。夏休みがいずれ終わること。そのあと秋がきて、空の感じが変わり、どんどん気温がさがり、気づけば12月になって、今年が終わってしまうということ。そしてじぶんも一つ歳をとり、また一つ大人に近づくのだということ。とりまく環境が、いずれ変わっていくこと。

 

歳をとって、夏休みというものがなくなってもその感じは変わらない。

"平成最後の夏"といわれる今年の夏。終わらないような気がしていた。いつまでも続くような気がしていた。そんなことはないのだ、もう8月だし、もうひと月するかしないかのうちに、秋を感じる空になっていく。お盆をすぎたらあっという間だろう。そして平成最後の冬が来る。

ああ、夏が終わらなければいいのに。

昔は冬のほうが好きだったけど、今は夏のほうが好きかもしれない。いつ変わったのかな。