孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

韓国ひとり旅2日目午後 〜景徳宮・景福宮・北村韓屋村

2日目午後はソウルの歴史的な観光スポットを巡る。

歩いても行けそうだったので、徒歩移動。

路地を見つけたので入ってみる。ハングルの看板が立ち並んでいて、英語の案内などもほぼない。こういうところもいいよね。

人通りないなー、と思っていたら突如行列のできた店を発見。たぶん人気店なんだろう。気になったけど、さっき腹いっぱい食べたばかりなのでやめておくことに。気になるなぁ。

路地を歩いていく。左側に写り込んでるの、ゲストハウスみたい。こういうところに泊まるのもおもしろいかも。

景徳宮

景徳宮(チャンドックン)に到着。

韓国の伝統的建造物らしい建物。観覧料は300円ほど。

入り口をくぐってすぐのところ。ひらけていて、落ち着いた雰囲気。

先日行った名古屋城もそうだったけど、敷地内入ると道が広くて穏やかな感じ。のんびり散歩するのにいい感じ。

お花もきれいに咲いている。

歩いていくと門。この周辺にはチマチョゴリを貸出しするお店がいっぱいあるみたいで、チマチョゴリ姿の女子をたくさん見かけた。かわいい。

ちなみにチマチョゴリ貸出しは700円くらいからあるっぽい。女子旅に人気なんだろうな。男性の伝統衣装もあり、カップルで着てる姿もみかけた。

メインっぽいところ。

なんとなーく沖縄の首里城と配置が似てる?首里城の前にも広場があった気がする。でも建物の色彩感はまた違った感じだ。

おそらく同じルーツの文化だと思うんだけど、比べてみると類似点や相違点があっておもしろい。

中の様子。これ、ひとつひとつ彩色してるのかな。日本の寺とか城ってあまり色が使われてない印象だから、この差異も気になるところ。

台湾やマレーシアの方でみた寺院より、色が淡めな気もする。単純に歳月経っているからだろうか。それとも、文化的な違いなんだろうか。

見てるときは「ほー、これが……」と思いながら見てたんだけど、歴史的にどういう建物なのかよくわかんないで見てたな……。ちょっと勉強して見に行った方がよかったかも。

天井もびっしり模様。建てた後にかいたのか、それともかいてから組み立てるのか。気になる……。

外に張り出してるところも彩色してある。くまなくしてあるので、木そのままの部分は見当たらなかった。裏から見ても塗ってあるんだから、すみずみまで彩色してあるんだろうな。

こういうところもある。椅子が高そう。こういう椅子ってどこの文化からきてるんだろう。

花が咲いててきれい。韓国のイメージって、こういう点々とした花が咲いてるイメージある。

そうそう、こういう感じ。淡いトーンの花。

K-POPのMVも、パステルカラーが多用されてる気がするけど、こういうところに文化的ルーツがあったりするのかな。日本の映像って、じめっとした感じの色味が多い気がするし。

景福宮

景徳宮を出て、歩いて景福宮まで移動。着いたら入り口前でちょうど交代式をやっていた。

すごい人だかりができている。

太鼓、ラッパ、ほら貝などで演奏しながら動いていた。衣装も色鮮やか。

交代式といえば台湾でも交代式みたけど、あちらで見たのは一糸乱れぬ感じの衛兵交代式。また全然違った雰囲気だ。

終わったあとの様子。大きな太鼓が置いてあった。

交代式が終わり、ちょうど日本語ツアーの時間だ。参加してみることにした。ちなみに無料。

ツアーに参加したのはとてもよかった。先ほどの景徳宮ではただ眺めるだけで終わってしまったが、歴史や建物の意味を知ると見え方がぐっと変わる。

こちらもチマチョゴリを着た女の子たちが写真を撮っている。チマチョゴリ、けっこうかわいい。

ここはもともとは水が流れていたそうだ。写真に写っている像は、それを意味あいがある。

このあたりは日本が占領していたときに朝鮮総督府があった場所で、それがつくられるときにもとあった建物は壊されてしまったそうだ。なのでほとんどは復元されたもの。

そのことを日本人が現地の人に教わる、という変な構図になってしまった。

ここの地面には道かま何本かに分けられているのだが、身分によって歩く道が決まっていたそうだ。これもガイドツアーを聞かなければ知らずに通り過ぎていた。

建物についても色々話をきけたんだけど、ぱっと見のつくり自体は景徳宮で見たのとよく似ている。

天井の龍。

外には、四方を守る青龍・白虎・朱雀・玄武の像が配置されている。あと十二支もぐるりとあるそうだ。顔がキュート。

別の建物には、オンドルという床暖房が備わってる部分がある。

建物の横に薪をくべるところがあって、そこから煙を床下に送り込む仕組み。煙が上がってこないように、床には相応の加工がされている。

日本以上に寒い地域だから、昔の人は冬越すの大変だったろうな……。

建物には鳥よけがついている。このネズミ返しみたいなのもそのためだそうだ。

軒下に網がかかってるところもある。それも、当時から鳥よけのためにつけられていたそうだ。

いわゆる宴会場。なかなか大きい建物だ。景色もよさそう。

この写真を撮った場所にも本来は塀があり、この建物を外から見ることはできないつくりだったそうだ。

橋が3つもかかっている。これも先ほどの道同様、身分によって通る橋が違う。一番手前が王様用で、一番大きいつくりになっている。

屋根の上には、三蔵法師を模した像が天から守っている。

王様・王妃様の住まいはこんな感じ。ここもオンドルになっている。

建物は左右対称なつくりになっており、東側と西側で役割が違う。それぞれの中心部が王や王妃の部屋で、その周囲を見張りの者が警護していた。

建物の立地やつくりは風水に基づいてつくられている。王妃様の建物の裏庭がすごく風水的にいいらしい。それは、次代の王が生まれる場所だからだそうだ。なるほど。

……というような話をガイドさんから聞いた。背景を知るとおもしろい。

しかし、やはり日本人としては、この敷地内に朝鮮総督府が建てられていたというのが衝撃だった。今ググったら1995年まで建物はあったんだな。わりと最近のことだ。

約1時間のガイドツアーが終わり、ひとりで散策。かわいい鳥がいた。

花がきれいに咲いてる。散歩するのにもいい感じだ。

昔の庶民的なお店の再現と思われる建物がいくつかあった。

北村韓屋村を散策

景福宮をあとにして、次は北村韓屋村へ行ってみる。これも歩いて行ける距離だ。

途中で栄養ドリンクっぽいものを買ってみたのだが、これめっちゃスースーする。栄養ドリンクじゃなかったのかも。コンビニで、こういう見慣れないものに挑戦してみるのもおもしろい。

途中にあったお店のメニューに「んどラう」という謎の日本語。たぶんうどんだよね。250円くらいだから安いな。

北村韓屋村に到着。この観光スポット、どうやら住宅街らしい。入口にあたる場所にはお店もあったが、奥へ進むと住宅地って感じがする。観光客はたくさんいる。

ここ!けっこう急な坂だった。左右の建物は普通に住居っぽい。洒落ている。

上からの景色。写真を撮っている人がたくさん。自分も、欧米系の方にシャッター押してくれと頼まれた。

写真映えスポットって感じで、これといってなにかがあるわけではない場所だった。

一本外れた道を歩いてみる。高台になっているから景色がいい。

歩いていたら、先ほどの景福宮の方にいつの間にか戻ってきていた。

景福宮正面の向かい側の景色。ソウルのまちのすぐ北側に歴史的建造物がある感じだ。街と密接な距離にそういう場所があるのは、歴史ある街なのだということを感じさせる。

さて、お腹もすいてきたし、このあとはソウルで一番の繁華街、明洞へ行ってみる。