孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

タイひとり旅2020 〜4日目はカンチャナブリ・戦場にかける橋へ

タイひとり旅4日目。1月18日土曜日。

カンチャナブリへ向かいます。

シリラート医学博物館へ行く

宿泊した、カオサン通りの宿をチェックアウト。620円と安かったけど、問題なく一晩過ごせました。カオサン通りは安宿が多いエリア。

朝のカオサン通りを散歩。昨夜の光景が嘘のように静かな朝です。

モーニングメニューで開いてるお店がちらほらあったけど、欧米人向けのよくある感じのメニューだったので朝食はパス。

昨日降りた船着き場にもどり、乗船。

対岸にある、シリラート病院へ向かいます。

船を降りて歩いてたら、チェス?が置いてあった。見慣れない駒の形なので、タイ流のチェスなのかな。

目的地は「シリラート医学博物館」。検索すると「シリラート死体博物館」という名前で観光スポットに挙がってる。名前の通り、ホルマリンづけされた本物の死体がある博物館だそうだ。前回のタイ旅行の際にちょっと気になりながらも、行けなかったので今回行ってみることに。

こちらが入り口。入って受付で記名をして入館するシステム。

中の写真は撮影禁止だったため無し。というか、撮れてもあんまり撮りたくないな……。

奇形児の赤ちゃんのホルマリン漬けや、事故や銃などで亡くなった人の頭蓋骨などが展示してあった。意外と生々しくは感じなかったかな。

途中の展示コーナーでは係りの方が案内してくれた。このあとカンチャナブリへ行くことを話すと、展示の中にある化石(触れる)がカンチャナブリで採れたものであることを教えてくれた。

思ったより時間がかからず見終わってしまった。

列車出発までひまつぶし散歩

カンチャナブリ行きの列車の出る、トンブリー駅まで徒歩で移動。

なんかすごい道を歩かされるな……。すぐ線路が見えたから合ってはいるのだろうけど、不安に思いながらてくてく歩く。

市場的な建物を発見。

バナナとか売ってる。

トンブリー駅に無事到着。このとき時刻は11時。列車は13:55発予定なので、まだ3時間もある……。もっと朝ゆっくりしててもよかったな。

駅で3時間待つのももったいないので、歩いてMRTの駅まで行ってみることに。

けっこう距離があった。テクテクと特になにもない道を歩いてく。線路沿いにスラムっぽい一角が見えたりした。線路沿いにスラムっぽい家がありがちらしい。

おびただしい本数の電線。垂れ下がってて、ぶつかりそうで怖い。

MRTのBang Khun Non駅に到着。駅前なら何かあるかと思ったけど、ドリンク屋とコンビニがあるくらいで特に時間が潰せそうな感じじゃない。

せっかくなので、周辺をちょっと散歩。商店が立ち並ぶ雰囲気の通りがあったので散策してみたけど、ここにもめぼしいお店は見つからず。でも地元の暮らしぶりをちょっと覗けた感じがしてたのしい。

店の前でミシンやってる!たしかに作業しながら店番にもなるからいいのかもしれないな。

駅に戻ってもまだ時間があるので、適当にMRTに乗って数駅先まで行ってみることに。乗り換え駅になってるTha Phra駅まで行ってみる。

MRTは高架を走っていて、車窓からバンコクの街を眺望できた。それだけでも乗った甲斐があった。

THa Phra駅で下車。ご覧の通り、高架下に太い道路がずーっと先まで伸びている。

近くの地図をみてみたけど、近辺にはこれといったものがないようだ。

おなかもすいたし昼飯を食べようと、交差点のあたりをフラフラ。数件カフェのような店が並んでいるのを発見!行ってみる。

無事ごはんにありつけました。チャーハン(50バーツ、およそ200円)。

おいしかった!野菜としてキュウリが添えられてるのおもしろい。

店内はこんな感じ。けっこう歩きつかれたし、夕方まで列車乗りっぱなしなので、このタイミングでゆっくりごはんたべれてよかったー。

来た道を戻ってトンブリー駅まで再び行きます。

カンチャナブリ「戦場にかける橋」へ行く

ちょうどいい時間に駅に着いた。切符を購入。この列車、外国人は区間関係なく一律100バーツ(400円)のようだ。無事乗車。

切符はこんな感じ。カンチャナブリ駅の1つ向こう、クウェーヤイ橋駅まで行きます。

車内はこんな感じ。もっといっぱいになるのかなと思ってたけど、ゆとりがあってよかった。16時半ごろまでの2時間半の列車旅です。

途中、ドラマか何かの撮影をしてる様子が見えた。列車に向かって女子学生が大きく手を降っている。なんだかエモいぞ。スタッフらしき人たちも手を振ってる。思わず振り返した。

列車はのどかな景色の中を進んでいく。気持ちいいなぁ……と思っていたが、あまりにも変わりばえしなくてすぐ飽きた。今後の予定を調べてすごした。

窓が開いているので、風が顔面に強く吹き付ける。しかも外からなんか黒いほこり?が入ってきて、旅情はあるけどこれはこれで大変だなという感じだった。

カンチャナブリ駅でほとんどの乗客が降りた。え?みんなここで降りるの?これほんとに鉄橋のところで止まってくれるの?すこし不安になった。

列車は走る。車掌さんが声をかけてくれて、次で降りなさいと指示してくれた。ひと安心。

電車が止まり、降りるとそこは鉄橋の目の前だった。ということは、この今乗ってきた列車が鉄橋をこれから通過する!走って鉄橋へ向かい、鉄橋入り口で列車が来るのを見守る。

きたー!こんな目の前スレスレを列車が通るなんて、日本では考えられないね。

列車が鉄橋を通過していく。うおー!すごい迫力!べつに鉄オタでもなんでもないけど、これはテンション上がる!

もうほんと目の前。手を伸ばしたら届いてしまう距離だ。大迫力の列車通過を堪能した。

通り過ぎたら鉄橋内は侵入可。まだ全力で走ったら追いつきそうなところをゆっくり走っている。

列車が通り過ぎると、橋の途中に何箇所もある退避場所から観光客がもどって、線路上を歩いている。この橋が「戦場へかける橋」です。

ちなみに、列車の通過は1日に数える程しかなく、その度にこのような光景がみられるようだ。

そのまま鉄橋を歩いて渡ってみる。列車用の鉄橋を歩いて渡るってだけなんだけど、なんかテンション上がるな。たのしい。

川には、なんか建物みたいな舟?がひっぱられていた。

鉄橋には鉄板が渡してあって歩きやすいのだけど、ちょっと隙間があって下が見える。よくみると怖い。

ほんとはこの先にあるアルヒル桟橋まで行ってみようかとも思ったんだけど、こんな感じでしかも手すりもないらしいので怖いというのもありやめといた。ちょっと遠いし。

降りたホームの方へ戻ってくると、女の子がギターでうたっていた。

JEATH戦争博物館

この「戦場へかける橋」は日本との関係も深い橋。太平洋戦争のときに日本軍が指揮して建設されたのがこの「泰緬鉄道」という、ちょうどこの日乗ってきた路線なのだ。

この観光地を見つけるまで、そんな歴史ぜんぜん知らなかった。博物館に行ってみます。

入り口に日本国旗と日本語でかかれた看板。この汽車が走っていたようだ。

中にはこんな建物があったり。

壁には戦争と関係のある有名人の像がある。

この右のはアインシュタインみたいですね。顔色がぜんぶ青い。

当時使われていたと思われる銃なども展示されていた。

こちらは日本軍の装備らしい。

写真。日本だと被災の様子とかの展示内容が多いから、異国での日本兵の様子がどんなだったかってあんまり知らないことに気づいた。

こちらが先ほどのクウェー鉄橋。爆撃されて中ほどの部分は修復されて、現在の姿になったとのこと。

展示には、こういう像もところどころあった。

泰緬鉄道の建設作業の様子。日本軍の指揮のもと、現地や周辺国の人、また捕虜も駆り出されて建設されたらしい。

日本語で解説文があった。「死の鉄道」と呼ばれるほど、多くの人が命を落としたそうだ。戦時中ミャンマーへ物資を運ぶための鉄道で、突貫工事でものすごいスピードで建設が進められた。

日本国内で目にする戦争についてのことは、多くが被害者の側面でかかれていることが多い。しかしここでは、加害者側。考えてみれば他国から見たら、日本が加害者側なのだ。なのに意外とそういう視点で捉える機会ってなかった。タイにも日本軍がいて、こういうことがあったのだということ、全然知らなかったな。

外にはヘリの展示もあった。ちょうど夕暮れになってきた。

橋の方を見ると、ちょうど列車が鉄橋を通り過ぎるところ!

ここ、なかなかいい見物スポットだった。博物館の建物の上から見るの、おすすめです。

閉館時刻がせまってきたので見学終了。こちらは入り口の汽車を正面からみたところ。

鉄橋周辺を散策

再び先ほど列車を降りたあたりに戻ってきた。

広場では屋台が出ている。その横で子どもが遊んでいたり、夕暮れを待つ観光客がいたり。のどかだ。

せっかくなので夕暮れの鉄橋を眺めていくことに。きっとライトアップもされるだろう。

夕暮れの橋を眺めながらぼんやり休憩。昨日のワットアルンに続き、いい夕暮れスポットだ。

橋を下の方から眺める位置に移動。こちらの方はひと気がなくて静か。

日が暮れて、ライトが点いてきました。空の色もすごい。待った甲斐があった!

せっかくなので夕暮れの橋を渡って、反対側の明るいところに行ってみる。

対岸は、屋台村のような感じの場所。いろいろ売ってる。けどそんなに人は多くないな。

すっかり日も暮れました。

川を眺めながら休憩。ステージがあって、そこのスピーカーから音楽が流れてて、とっても気持ちよくチルできた。

shazamで調べた曲。こんな感じの現地のうたが流れてて、いい雰囲気だった。

しばらく音楽に耳を傾けながら気持ちよくぼーっとしたあと、今夜泊まるつもりの宿を調べるとチェックイン最終時間が迫っている。後ろ髪をひかれながらも、その場を立ち去った。

カンチャナブリ駅の近くにある宿に宿泊予定なので、グーグルマップを頼りに歩く。30分くらいかかるみたいだ。思ったよりなんにもない道を歩かされて不安になる。

ここでも電線がヤバイ。ぼーっと歩いてると接触しそうで怖い。

もくもくと歩いて、なんとかチェックイン最終時間に間に合った。

今夜はこちらのドミトリーに宿泊。ここも979円と安いわりに、清潔でとってもよかった。

ナイトマーケットへ

チェックインして荷物を置き、再び外出。

カンチャナブリ駅前にあるナイトマーケットへ行ってみます。

到着。けっこう大きいナイトマーケットだな。

服や雑貨も売ってる。観光用というよりは現地の人向けのお店ばかりのようだ。

韓国アイドルはタイでも人気の様子。

オレンジジュースを購入(10バーツ、40円)。カタカナがかいてあるな。ボトルの形がかわいい。

飲みつつナイトマーケット内を散策。

晩ごはんにこちらの焼きそばを購入。15バーツとこちらも安い。バンコクより全体的に物価が安い気がする。

座って食べようと駅へやってきた。夕方に車窓から見たカンチャナブリ駅だ。

ベンチに座って食べる。なんか甘い感じの味つけで、正直あんまり口に合わなかった。見た目だけでは合うか合わないか判断するの難しいな。

犬が寝てる。タイでは野良犬がそこらへんにいるのでちょっと怖いけど、こちらから何もしなければ基本大丈夫。

ナイトマーケットに戻って、こちらのイカを購入。ほんとはもうちょっとたべたかったんだけど、小銭がこれでなくなってしまったのでここで打ち止めにした。

じゅうぶんたのしんだので、宿に戻って就寝。

いよいよ明日はタイ最終日です。