孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

「ゲーム的リアリズムの誕生」を読んでる

最近読んでる本。

2007年に出版された本で、以前どこかで購入したまま積ん読になってた本。

ライトノベルをはじめとしたオタクカルチャーを、現代思想的なアプローチで考察している。

"オタク"という言葉が死語になってる現在ではあるけれど、いま読んでもわりと納得できる内容。(まだ半分しか読んでないけど)

 

昨今のアニメは「量産型異世界モノ」と呼びたくなるほど、判を押したようなRPG的世界に異世界転生する話が多い。しかもその多くが二番煎じどころか出がらしといった感じで面白くない。

なぜ、大して面白くないのに量産されてしまうんだ?と疑問に思っていた。おそらくアニメでこれだけ量産されているということは、原作となるラノベレベルだと死ぬほど量産されてるはずだ。

この本を読んでいて、その理由の一端に気づけた気がする。

意外だったのは、もうこの本が書かれてから14年経っているというのに、全然いまでも通用する論旨だということ。成長のはげしいジャンルだと思うが、根幹にある部分自体はこの15年ほどの間にもあまり変化はしていないということなのかもしれない。

むしろ読む上では、当時より様々な作品を見てきてるから例が思いつきやすく、理解しやすくなっている気がする。

自分なりにも思うところがあるので、読み終わったらまた考えを書き出してみたいと思う。