孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

クリエーターズマーケットに行ってきた

11/15,16にポートメッセなごやで開催の、『リエーターズマーケット』に行ってきました。

 
今回でvol.31。何度か前からメインの3号館に加えてミニブースだけで2号館も使われるようになり、出店数が多くなりました。
 
昨年は夏冬とも出展してたのですが、今年は出展してません。(ちなみに夏はミニブースで劇団の物販を販売、冬は倉庫ブースでひとり芝居を上演しました。)
夏は行ってないので、お客さんとしてゆっくり見るのも久しぶり。
 
 
朝11時すぎ位に会場に到着したと思うのですが、じっくり見ていると、3号館を見終えた時点で17時だった…!
 
 
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写真はおひるに食べたホットドッグ
ご当地グルメの移動販売もたくさん来ていて、お昼どきにはどこも列ができていた。
 
 
 
これまでの孤独部の活動を通じて出会った方が、今回も何名も出展されていて、新作を見たりできて嬉しい。
 
そして今回も素敵なものにいくつか出会えた。
 

サンドピクチャー

今回一番衝撃を受けたのがこれだった。
youtubeで類似のものを発見したから貼っておく。
 
 
水と砂と空気が入っていて、砂時計の要領で気泡の隙間から砂がこぼれ落ちてしたに堆積し、絵のようになるというもの。
 
本当に感動的だった。入ってすぐ見つけたんだけどしばらく立ち止まってじっと見ていた。
 
youtubeの動画をいくつかみて気づいたんだけど、出展されていた方の作品は色彩のバランスも見事だった。二層と書いてあったのもあったから、多色刷りの版画のようなのも加わっていたのだろう。美しかった。
今回買えなかったので、今度行ったときにも出展されていたらぜひ手に入れたい。
 
 

湯のみ

ブースの多くは机を置いたりパネルを立てたり、中には演劇の舞台美術並みにつくりこんだセットも数多くみられるのだけれど、このブースはシンプルに、階段はしごを横に寝かせたものが置かれていた。
その上10cmか15cmほどの古い木板の上に、湯のみが5つほど並んでいた。
 
このコップがとても美しかった。卵の殻をちょうど半分にしたものをひとまわりふたまわり大きくしたような、そんな形状の湯のみだ。
ディスプレイの環境も含めて、まるで時間が止まったかのように5つの湯のみはそこに佇んでいた。
 
とりわけぼくは真っ白のものに惹かれた。これまたじっと見入ってしまった。
連れもそれが気に入ったらしく、帰り際に購入していた。
 
 

展示

帰り際に再びサンドピクチャーを眺めたあと、帰ろうと出口に向かう途中、展示されている一枚の絵に釘付けになった。

 

真っ白な正方形くらいの紙に、小さな丸い点が横並びにいくつもあった。そこだけまるで、時間の流れが周りと異なっているような感じがした。

他にも何点か作品が展示されていたのだが、どれも手法が異なる作品。しかしどれにも一貫した空気を感じた。

 

三浦友里さんという方の展示。愛知県立芸術大学の院生の方で、ポートフォリオを拝見すると、昨年の卒業制作展で印象に残っていた作品が……あの作品の方か!と驚いた。

 

作品の解説もあり、ひとつずつ読んでいると、たしか『wall on wall』という題の作品が。

展示の隅の方に、四角く照らされた部分があったのだが、それは壁を撮影した映像をその壁に投影しているもの(にフィルターをかませたもの)だった。

頭を殴られたような衝撃を受けた。

様々な手法からのアプローチをしていながらも、芯を感じるそれら作品。深くまで潜っていくような、思索的な作品たちだった。

 

 

以上3つの出展には、とても衝撃を受けた。

リエーターズマーケットは、規模や雰囲気からもワイワイとした感じがするのだけれど、その中このような作家さんたちに出会えて嬉しかった。と同時に、まわりの雰囲気に迎合せずともいい作品はたしかな存在感があるということも肌で感じ、自分の創作活動を省みる機会になった。

 

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いただいたフライヤーや購入したものなど。

今回一番の買い物は、この椅子。学校の理科室にあったような見た目の椅子。