- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1985/07/10
- メディア: 文庫
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おもしろい。
まだ冒頭50ページくらいなんだけど、宇宙飛行がどんなものなのか、映画なんかで知った知識とは違う角度からかかれていて、具体的なんだけどわかりやすい。宇宙の過酷さとか読んでるうちに感じるんだけど、なにより「地球時間ってのはローカルなものだ」というのが興味深い。
時間っていうのは日が昇って沈んでまた昇って一日、つまり地球が一回転して一日だってぼくらはなんの不思議もなく思うわけだけれど、当然他の星の一回転の速度はちがうし、そもそも地球から出た時点でもうちがう。
ロケット内で使われる時間は「発射後○秒」という時間らしい。たしかにそれは日本だろうがアメリカだろうが宇宙だろうが、おなじ1秒で数えていれば等しくすすむので理にかなっている。なるほどとおもった。しかし、いつか複数のロケットが発射されて宇宙での共通時刻をつくる必要性が出てくるだろうというようなことも書かれていて、なるほどぼくらが毎日あてにしている地球(の日本での)時間の刻みというものはそんなにもローカルなものなんだな〜とおもった。
ぼくらは頭では地動説が正しいとわかっていても感覚はまだまだ天動説で、夜空にある月もパッと見では正直丸い球体だってこともよくわからない。先日きれいな三日月が出ていたんだけど、「バナナ型してる何か」に見えた。
地球暦のはなしを聞いてから、時間っていうものは空間の移動(自転と公転)なんだな〜、時間と空間じゃなくて、時間は空間なんだな〜、みたいなことを考えるようになった。
その興味から上記の本を読みだした。続きを読むのがたのしみ。