孤独部の日誌

名古屋とサウナとひとり旅

バンドリ!フィルムライブ2nd観てきた

バンドリのフィルムライブ2ndを観てきた。

バンドリはアニメのみ視聴で、スマホゲームはやってない。

こちらが予告ムービー。

 

感想は……めっちゃよかった。

アマプラにフィルムライブ1stが入ったので事前に視聴していた。正直1stは、MCや構成に段取り感があったので、そんなに期待していなかったのだけど、2ndは1stより明らかによくなっていた。すごい。

 

まずなにより、コロナ禍でライブハウスにも長く行ってない身として、大きな一音目が響いた瞬間に、思わず涙が出た。大きな音で音楽を全身で聴くのが、こんなに劇的な体験だということを忘れていた。

家のパソコンやタブレットで見るのとはわけがちがう。イヤホンや家の小さなスピーカーで聴くのとは全然違う。やっぱりデカい場所でデカい音で聴く音楽は「体験」なのだ。

映画館の音響で聴けてよかった。欲を言えばもっと爆音で聴きたい。

 

そしてキャラクターの動きがすごい。表情やしぐさのニュアンスがとても細かくて、ものすごく臨場感があった。「手を伸ばせば触れられるのでは?」と一瞬思うほどに、まるで存在しているようなリアルな質感が映像にあった。微細な表情ひとつ、ジャンプや体の揺れひとつにリアルな人間の存在感があった。3Dモーションで現実の動きをトレースしているのだろうか。キャラクターが本当に存在しているようだった。

 

カメラワークのすごさがそれをさらに引き立てる。超ヨリで抜いてくる表情や、空間を自在に動くカメラワーク。それでいて、あくまで現実のライブでのカメラワークを参照しているのが伝わってくる。

現実的には、カメラシューティング用にここまで舞台に干渉すると、当然舞台上はカメラだらけになり邪魔になるが、アニメーションなので舞台上にカメラは当然一台も配置しなくていい。現実ではやりたくてもできない贅沢なカメラシューティングだ。

 

構成もよかった。前後の2ステージを交互に使い、転換ナシぶっ続けで進行するライブは、現実的だった。1stでは現実なら発生する転換時間をカットしていたが、2ステージ交互という現実に即した構成にすることで、リアルタイムに会場にいるような臨場感が増した。

MCも1stよりずいぶん自然だ。ゴンドラや会場の演出効果などもいい。ライブ会場にいるような、それでいてライブ会場では味わえない近い距離感もカメラワークで味わうことができる。ハイブリッドにいいとこどりができている。

 

どのバンドも魅力的だった。

ど頭のポピパは表情ひとつひとつからそこにいるような質感が特に感じられた。音と表情で一曲目から一気に引き込まれた。

モルフォニカはほぼ初見で曲もキャラも全然知らないのに、ライブ会場にいる臨場感が伝わった。

ゴンドラから登場したハロハピは、毎度現実離れしたパフォーマンスの印象があるが、やはり現実的であることを意識してあるのだろう、ボーカルこころんを筆頭にこれまで以上に細かな動きや表情に目が奪われた。

アフターグロウのごりごりロックなカッコよさは、まさにロックバンドのライブを観ている!という興奮があった。

パスパレはめっちゃかわいい。衣装めっちゃかわいいな!冒頭の演出効果も、演奏とMCで切り分けがちになるマンネリを乗り越えるパフォーマンスだった。

そして、RAS!MVPはRASだろう。ここで音圧が一段上がったような迫力があった。圧巻のパフォーマンスでいっそうライブの臨場感にのめり込んだ。

そこから、間髪入れずにロゼリア!クライマックスにふさわしいRAS→ロゼリアのバトンタッチ。熱量をそのまま受け継いで会場がどんどん高まる、あのライブの空気を感じてゾクゾクした。

そして中央ステージのポピパ。欲を言えば2期最終回みたいに、ラストみんなで演奏してほしかったなー!

観に行ったときのアンコールはアフターグロウ×ロゼリア。このバトル最強でしょ、めちゃ見応えあった。

ほかのアンコールも観たかったし、これならもっと早く行って毎週リピしてもよかったな……。観るの遅くなったのが悔やまれる。

正直これまでフィルムライブなめてたわ。2次元のキャラクターがこんなにいきいきと、そしてアニメーションだからこそ可能な、現実のライブでは不可能な部分まで乗り越えたパフォーマンスを見せてくれるとは。ハルヒけいおんなどを経て、2021年現在の技術でアニメライブが実現できるパフォーマンスの高さに驚いた。

 

コロナ禍でライブにもなかなか足を運べない今、もうしばらく味わってなかったライブの感覚を味わうことができた。コロナ禍の今だからこそ、もう一回観たいという気持ちが強く湧いてくる。